せどりで捕まる?違法なせどりの種類とリスク

せどりは、仕入れ先で安く仕入れた商品を、転売先で高く売ることで利益を得るビジネスです。近年、副業としてせどりを始める人が増えていますが、中には「せどりで捕まった」という話も聞きます。

せどりは、違法ではありません。しかし、いくつかの条件を満たしていないと、違法行為とみなされる可能性があります。

違法なせどりの種類

せどりが違法となるケースは、大きく分けて以下の2つです。

  • 古物商許可なしの中古品転売
  • チケットの高額転売

古物商許可なしの中古品転売

中古品転売を行う場合は、古物商許可が必要です。古物商許可は、都道府県知事から取得することができます。

古物商許可なしで中古品を転売した場合、古物営業法違反として、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

チケットの高額転売

チケット転売を行う場合は、主催者や販売業者の規約に従う必要があります。主催者や販売業者の規約で、転売を禁止している場合は、転売を行うと規約違反となります。

規約違反で転売した場合、民事訴訟や損害賠償請求を受ける可能性があります。また、チケット不正転売禁止法違反として、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

せどりで捕まるリスク

せどりで捕まるリスクは、以下のとおりです。

  • 警察による取り締まり
  • 主催者や販売業者からの訴訟
  • 顧客からのクレーム

警察による取り締まりは、近年、活発化しています。2022年には、中古ゲームソフトやスマートフォンの高額転売を繰り返したとして、古物商許可なしで中古品を転売していた男が逮捕されました。

主催者や販売業者からの訴訟や顧客からのクレームは、せどりを行う上で避けられないリスクです。せどりを行う際には、主催者や販売業者の規約をしっかりと確認し、顧客の満足度を高めるように努めることが大切です。

せどりで捕まらないための対策

せどりで捕まらないためには、以下の対策を講じることが大切です。

  • 古物商許可を取得する
  • 主催者や販売業者の規約を遵守する
  • 顧客の満足度を高める

古物商許可を取得することで、違法行為とみなされるリスクを回避することができます。また、主催者や販売業者の規約を遵守することで、訴訟やクレームのリスクを減らすことができます。顧客の満足度を高めることで、リピーター獲得や口コミの拡散につながり、ビジネスの成功につながります。

せどりは、副業として始めるにはよいビジネスです。しかし、違法行為に手を染めてしまうと、大きなリスクを負うことになります。せどりを行う際には、法律や規約をしっかりと理解し、違法行為にならないように注意しましょう。